
毎日暑いですねぇ・・・ 外仕事をしていると日差しが体を差し、熱気で息苦しくなります。 私は施設員として7年勤めているのですが草刈りや外観清掃と外作業がメインで1時間ほどで全身がびしょびしょです・・。30分作業したら休憩するように心掛けろと周りからは言われますが、正直それでは仕事にならない! という人も多いと思います。
2026年に公開された報道、現場インタビュー、アンケートから公開された取材・調査によると
1.建設現場の作業員
「空調服を着ても、暑さに対応しきれない」
大分県の住宅建設現場で働く外壁作業員は、新しい空調服を購入したものの、「それでも足りない、暑さに対応できない」と話しています。猛暑下ではファンが取り込む空気自体が熱く、装備を導入するだけでは十分に冷えないという切実な声です。
空調服は欠かせないが、それだけで猛暑を乗り切れるわけではない。外気そのものが熱く、風を入れても暑さが残る。
2.作業時間を早朝へ移した建設作業員
「体の負担が減り、仕事後の時間も増えた」
静岡県の砂防工事では、作業時間を午前5時から午後2時へ変更するサマータイムを導入しました。現場からは、「暑さに伴う身体的な負担が減った」という声に加え、仕事を早く終えることで自由な時間が増えたという評価が寄せられています。
暑さ対策グッズを増やすだけでなく、最も暑い時間帯を避ける働き方のほうが、体への負担を減らせる。
3.現役の警備員
「対策していても、暑さそのものが厳しい」
2026年に現役警備員253人を対象として行われた調査では、50.2%が現場で熱中症になった、またはなりかけた経験があると回答しました。課題として、ヘルメットや防具による暑さ・不快感が45.1%、警備服の通気性が43.9%、欠員や人手不足による負担が40.3%に上っています。
水分を取り、冷感グッズを使っていても、防具を外せず、その場を離れにくい警備の仕事では暑さを避けきれない。
また、2025年の調査では、冷たい飲み物を入手しにくい現場や、十分な休憩スペースがないという声も報告されています。個人の努力だけでなく、勤務場所の環境整備が求められています。
4.農作業に従事する人
「畑に出ないことも仕事だと割り切る」
農家へのインタビューでは、重い作業を早朝と夕方へ集中させ、昼間はできる限り畑へ出ないという工夫が語られています。特に印象的なのが、「酷暑の時は畑に出ないのが一番」という言葉です。猛暑を大雨と同じ自然災害と捉え、休むことも農業を続けるために必要な判断だとしています。
作業が遅れていると昼間も畑へ出たくなるが、無理をして倒れれば仕事そのものを続けられない。猛暑の日は休む決断も必要になる。
5.宅配・配送の現場
「注文がある限り、暑くても届けなければならない」
2025年に行われた宅配業者への密着取材では、配達員が水分や塩分タブレットをこまめに補給し、適宜休憩を入れながら荷物を届ける様子が報じられました。猛暑日は利用者が外出を避けるため配達需要が増える一方、配達員は車外への乗り降りや荷物の運搬を繰り返します。
車内では冷房を使えても、荷物を持って外へ出るたびに強い暑さを受ける。配達件数が多い日は、体を十分に冷やす時間を確保しにくい。
フードデリバリー従事者による体験記事では、準備不足のまま稼働し、短時間で頭がくらくらしたという経験も紹介されています。個人で働く配達員は、自分で稼働を止める判断が特に重要です。
6.引っ越し作業員
「休憩を増やすと到着時間に影響する」
引っ越し作業は、冷房が止まった室内、階段、トラックの荷台などを何度も往復します。ある引っ越し会社では、猛暑時に午前の作業員へ通常より多く休憩を取らせるため、次の利用者への到着が遅れる可能性を事前に伝えていました。安全のために休憩を増やすと、作業スケジュールにも影響が出る現実が分かります。
急いで作業すれば予定どおり到着できるが、暑い日に無理をすれば倒れる危険がある。利用者にも休憩への理解を持ってほしい。
2025年の密着取材では、人員を増やして一人当たりの負担を軽くする取り組みも紹介されています。
7.ごみ収集作業員
「水分補給をしているだけで、休んでいると思われることがある」

ごみ収集は、炎天下でごみを持ち上げ、収集車まで運ぶ動作を何度も繰り返す仕事です。猛暑による熱中症リスクを受け、複数の自治体が、作業員がコンビニや公共施設で水分補給や休息を取ること、収集時間が通常より遅れることへの理解を住民に求めています。
また、水分補給中の作業員に対して「仕事中にサボるな」という苦情が寄せられたエピソードも報じられています。休憩が安全確保のために必要な行動であることが、十分に理解されていないケースがあります。
収集を止めて飲み物を口にする数分間は、サボっている時間ではない。最後まで安全に作業を続けるために必要な休憩だ。
集まった声に共通する5つの悩み
外仕事に従事する人たちの声を整理すると、次の問題が共通しています。
- 空調服や冷感グッズだけでは冷やしきれない
- 担当場所を離れられず、自由に休憩できない
- 納期・配達件数・作業予定が休憩より優先されやすい
- 防具や制服を外せず、熱がこもる
- 水分補給や休憩に対する周囲の理解が不足している
つまり、猛暑対策は「人気グッズを使う」という個人レベルの工夫だけでは不十分です。早朝作業への変更、休憩時間の確保、人員の増加、発注者や利用者の理解など、働き方そのものを変える必要があることが、現場の声から見えてきます。
まとめ
猛暑のなかで働く人たちからは、「空調服を着ても暑さに対応しきれない」「休憩したくても持ち場を離れられない」といった声が上がっています。建設現場では、作業時間を早朝へ移すことで身体的な負担が減ったとの評価がある一方、警備員への調査では、半数以上が熱中症またはその一歩手前を経験していました。農家からは、酷暑を自然災害と捉え、昼間は畑へ出ないという判断も語られています。人気の暑さ対策グッズは確かに役立ちますが、グッズだけで現場の安全を守ることはできません。作業時間、休憩、人員配置を見直し、利用者や発注者も「暑い日は通常どおりに進まないことがある」と理解する必要があると感じました。
次回は猛暑対策グッズを紹介していきます。
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